「国宝の殿堂 藤田美術館展―曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき―」を観に行く
昨日は午後から雷が鳴り、雨が一時期激しく降りましたが、
夕方には落ち着きました。
最近、日にちが区切られる仕事や、雑用が多く
やらなくてはならないことが消化できなくて時間に追われる毎日です。
もう10日ほど前になるのですが、
奈良国立博物館の「国宝の殿堂 藤田美術館展」を観に行きました。
藤田美術館は、明治に活躍した実業家「藤田傳三郎」と
その息子さんたちによって集められた
国宝9件、重要文化財53件を含む美術品を収蔵する大阪にある美術館です。
藤田美術館は今工事中で、22年にリニューアルオープンされます。
その藤田美術館コレクションの特別展が6月9日まで奈良で開催されました。
この特別展では国宝「曜変天目茶碗」が注目されていました。
6月1日に奈良へ向かいました。
博物館近くには、鹿が沢山います。
鹿たちに出迎えられ博物館へと向かいました。
博物館の入り口です。
看板にも「曜変天目茶碗」が大きく写し出されています。
二つの入り口の右はチケット未購入の方たちの列、
左がチケットを持っている方たちの入り口で列はありません。
前売り券を持っていたので左から入場しました。
中に入って、「曜変天目茶碗」を見るには30分くらい並びました。
大阪の藤田美術館ならこんなに並ぶことなく見られるのですが(笑)
曜変天目というのは、朝日新聞デジタルの記事での解説を引用すると
曜変天目は12~13世紀、中国の南宋時代(1127~1279)に日本に伝わり、福建省の建窯(けんよう)でつくられたとされる。黒い茶碗だが、窯の中で火を受けるうちに美しい光彩が生まれた。光があたると、地肌に広がる瑠璃色の斑文が、まるで宇宙に浮かぶ星のように美しく浮かび上がるのが特徴だ。こうした文様が現れる理由は完全には解明されておらず、再現は不可能とされる。
この曜変天目茶碗の中で、完全な形で残る物は世界の中で日本にある3点だけで、
国宝となっています。
先月は滋賀県の「MIHO MUSEUM」で
龍光院の曜変天目と比べると、斑文が大きく青や青紫、玉虫色の色が鮮やかです。
今までにも観たことはあるのですが、やはり目を奪われます。
写真撮影用の「曜変天目茶碗」の特大パネルです。
「曜変天目茶碗」もさることながら、
今回の特別展で一番観たかったのは、
出展: 国宝の殿堂 藤田美術館展
快慶らしい繊細な感じに引き込まれます。
この日は午前から庭仕事をして、午後から夫と出かけたのですが
入館したのが2時半ごろ、
5時の閉館ギリギリまで観るという慌ただしさでした。
外に出ると、鹿たちの多くが足を折ってゆったりとしていました。
特別展を観るのは時間的に少し慌ただしかったのですが、観に行けてよかった。
会期は十分あったのに、いつものように会期終了間際に行くことになりました。
「次回展覧会に行く時はもっと早い時期に行こう」
といつもと同じ守れなさそうな決意をまた新たにしました。
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