40年ぶりの再会に驚く
今年もあと5日となり、気忙しさが増してきました。
母が退院して、ここ数日で
両親も私もやっと以前に近い生活になり、
落ち着きを取り戻してきました。
母の入院中に、思いがけない再会がありました。
母が入院した初日、一人の看護師さんに病室で
「塾の先生をされていたことありますよね?」
と言われました。
突然のことで少しびっくりしたのですが、
その言葉に思い出しました。
私は学生時代にアルバイトで塾の講師をしていました。
中学生と小学生のクラスを受け持っていました。
看護師さんに、昔講師をしていたと答えると、
「この病棟の看護師でサラサさんに教わった人がいるんですよ。
〇〇さんと言うんですが、話すのを楽しみにしていましたよ」
と言われました。
入院のために書いた何枚かの書類の母の姓(私の旧姓)と、
付き添い人の私のファーストネームから
私だとわかったそうです。
あまりに昔のことで、
「誰だろう?どうしてわかったのかな?人違いじゃない?
〇〇さんって覚えがないわ~、どうしよう💦」
不安で落ち着かない気持ちになりました。
その日の夕方、ナースステーションの前を通った時、
中から一人の看護師の方が出てこられました。
「わかりますか?」
と声をかけられて、顔を見た瞬間、分かりました!
「MNさん?」
覚えていました、フルネームで!
〇〇さんは旧姓だったのでわからなかったのです。
「わかります?覚えていて下さってありがとう!」
「こちらこそありがとう!立派になって・・」
時間が一瞬で40年前にタイムスリップしました。
彼女も私も、もう涙目になっていました。
MNさんは小学生の英語の教室に通っていた生徒さんで、
活発で明るくて、よく覚えていました。
当時小物入れのプレゼントを彼女からいただいたことがあり、
私はかわいい犬のイラスト入りのスチール製のそれを、
今もまだ使っています。
その日と次の日、
MNさんは母の担当をして下さって
とても親切にして下さいました。
何日かの間に、少しずつお互いの現在も話しました。
仕事をしている彼女は、輝いてまぶしく見えました。
私は・・・40年経ってこんなおバカな60代になってしまいました。。。
けれども、彼女が私のことを覚えていてくれたことに
とても驚いたと同時にとてもうれしく思いました。
私の知らないところで、
私のことを覚えてくれている人がいる、
このことにすごく感謝しました。
そのことだけで、これから元気に生きていけるような気がしました。
突然の思いがけない40年ぶりの再会に
色々のことを思い、しばらくは心がざわめきました。
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