にじいろの風 second

何気ない日常の風景をつづる主婦ブログ

信楽「MIHO MUSEUM」の「大徳寺龍光院展」、国宝曜変天目を見に行く

今日は薄曇りで、昨日よりは涼しい日でした。

 

昨日お友達のブロガーさんが、
信楽の「MIHO MUSEUM」の「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」
に行かれたことを記事にされているのを読みました。
そしてこの時、この特別展終了の期日が迫っていることに気が付きました。
ブロガーさんに感謝したいと思います。

 

以前から、滋賀県に国宝の曜変天目が来るということで少し驚いて、
そして見に行きたいとパンフレットと割引券をもらっていました。

 

夫と行こうと言っていたのですが
残りの期間で一緒に行ける日は、予定を考えると最終日の9日のみです。

 

この日もし行けなくなると怖いなと思い
急遽一人で行くことに昨夜決めました。

 

信楽は、以前友達が住んでいたので時々遊びに行っていました。
美術館までの道はその時によく通っていたルートを選びました。
競走馬の栗東トレーニングセンターの横を通り
金勝山の山道を通るルートです。

 

山の中の道なので若葉の緑がきれいで
森林浴をしているようでした。


さて、会場には終了日間近ということで、
多くの人がつめかけていました。

 



入場するのに40分待ちでした。

 

 

 

 この40分間に、音声ガイド45分間分を先んじて聴きました。
そしてまだ聴き終わらないうちに入場することができました。

 

展示品についての感想は沢山ありますが
印象に残った4点について簡単に。

 

まず一つ目は、「国宝曜変天目茶碗」。
曜変天目茶碗」というのは

 

中国・南宋時代(12‐13世紀)に、福建省の建窯(けんよう)で焼かれた黒釉の碗を建盞(けんさん) と呼びます。
曜変天目は、大量に焼かれた建盞のうち、窯内で偶然に美しい光彩が生じたものを指します。
唐物全盛の室町時代には、茶碗の中で最高峰に位置付けられています。

出展:静嘉堂文庫美術館


世界で完全な形で残っている「曜変天目」は三点で
その三点はすべて日本にあります。

(今その国宝「曜変天目」が同時期に公開されています。)

 

そのうちの一つは大徳寺龍光院で所蔵されていて
今回の特別展で展示されています。
私は以前にこの龍光院曜変天目茶碗を見たことがありますが
何度見ても引き込まれます。

 

曜変天目

 

 

あとの国宝曜変天目二点、静嘉堂文庫と藤田美術館の物と比べると
少し落ち着いた雰囲気だと思いますが、
色の深みはさすがだと思いました。

 

 

曜変天目2

 

 

二つ目は「油滴天目と螺鈿唐草紋天目台」です。
この天目と天目台も素晴らしくきれいです。
ずっと以前(1990年)京都国立博物館でこの油滴天目は見たことがあったのですが
あまりに昔で初対面のように感じました。

 

画像は昔の展覧会の時の図録からです。
本の厚みがあるので、画像が歪んでいます・・

 

曜変天目3

 


三つめは津田家から伝わった「唐物茶入」4点と茶杓
茶道具には詳しくはないのですが、
茶入も仕覆も見とれました。


常設展では、お友達のブロガーさんに教えていただいた
加賀前田家伝来の「重要文化財 耀変天目茶碗」が公開されていました。

 

この天目茶碗は曜変は内面の一部に限られていますが
さすがに光沢がありキリっとした印象のきれいな天目でした。

 

見どころ沢山の特別展でした。
今回「大徳寺龍光院」の寺宝を一度に見られたことは運が良かったと思います。

 

帰ってから以前に行った展示会の図録を何冊か
何十年かぶりで見返したのですが、
昔のメモや記録が挟んであって
少しの間、まるでタイムカプセルを見るかのような気持ちになりました。

 

図録の中の美術品は
悠久の時を刻むように、そのままの輝きを保っているのに、
人間はあっという間に変わってしまいます。

 

30年前の私が、今の私を見ればどう思うでしょうか。

 

などと少し感傷に浸っていたのですが、
もう少しして帰ってくる夫に
一人で特別展に行ってしまったことちょっと言いにくいなぁ(笑)

 

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